野坂社長「WiMAX の近況について」
WiMAX 2+ 実現までの歩みなど
政権交代やら電波割当のルール変更等あったが,タイミングよく JD Power を受賞するなど帯域割当を得られるように事が進んだ.
電波割当からサービスインまで異様に期間が短いが,これは社員一同かなり頑張ったため実現できた.
WiMAX 2+ の制限について
4,405 円の価値があると思ってるところを 2 年間 3,880 円で提供する.
その間は WiMAX 2+ も無制限で利用が可能.
その後に設ける予定の 7 GB 制限については市場の動向等を見て変更する可能性あり.
(制限の余地を残しておくのは,電波が有限な資源であることを明示する姿勢)
ハイスピードプラスエリアモード(LTE 併用)は利用した月だけ追加料金を払えば良い.
地方に行った時に使う等を想定している.
秋からの新広告紹介
WiMAX 2+ のスピード感と満足度 No.1 をアピール
なぜか宇宙がテーマのような感じ
要海技術部門長兼ネットワーク技術部長
「WiMAX 2+ のチャレンジングなところ」
今後の高速化の展望
- 4x2 MIMO(WiMAX 2+)
- 4x4 MIMO へのアップデートにより倍速(2014 年予定)
- WiMAX 2+ ユーザが順調に増えれば,現行 WiMAX の 20 MHz を WiMAX 2+ に割当て,既存の 20 MHz と併用することで更に倍速.(キャリアアグリゲーション)
- 8x8 MIMO, 256 QAM 等のシステム拡張による更なる高速化(Gbps の領域へ)
TD-LTE 互換のメリット
端末のバリエーション増加,低価格化
WiMAX/WiMAX 2+ のハンドオーバについて
WiMAX 2+ が使えるエリアではそちらにハンドオーバする
WiMAX から WiMAX 2+ へのハンドオーバをハンドアップ,逆をハンドダウンと呼ぶ
この際 IP アドレスは変わらないのでシームレスに利用可能.
ハンドアップ時はエリア入った直後ではなく WiMAX の通信が途切れたタイミングで行うため,ハンドアップはユーザに対して透明.
ハンドダウンについても説明があったが忘れた.
とりあえず,一般的にユーザがハンドアップ/ダウンに気付くことはほとんど無さそう.
WiMAX 2+ のアンテナについて
4x4 MIMO 用のアンテナが場所を取って賃料が増えてしまうので,新しいアンテナを開発した.
アンテナ集約の関連でエレメントの向いてる方向が WiMAX と WiMAX 2+ で異なる.
どちらも真上から見てエレメントが正三角形に並んでいるが,真北にエレメントがあるのは WiMAX 2+ 対応,南にあるのは現行 WiMAX のアンテナ.
基地局間干渉について
隣接する複数の基地局を集中管理することにより解消する.(Central Scheduler)
複数の基地から電波が到達する端末に対し,時分割スケジューリングすることで通信に関係ない電波が端末に到達することによる品質低下を防ぐ.
基地局設備について
基地局をモジュール毎にわけてパッケージングしている
将来的な WiMAX の巻取り等による構成変更が容易
実地テストについて
TPC/IP 実地テストでは安定して約 100 Mbps を記録した.
墨田区の街なかでテスト
アンテナ端末間は直線距離で約 200 m
その間に建物が多く直接は見えない.
200 m の距離はおおよそセルの端に当たる.
出席者への事前アンケートについて
質問 「現在お持ちの端末から WiMAX 2+ 端末への変更をお考えですか?」
変更したい 52%, 検討中 34%, 変更したくない 14%
FAQ: 速度制限どうなるの?,エリア展開は?,既存契約者の 2+ 乗り換えは?
UQ からの回答
速度制限は気にする必要ない.
少なくとも 15 年 3 月までは絞ることはしないし,3 年目以降はこれからの様子を見て決めるので,その時に判断してくれれば良い.
一部の少数ユーザが帯域を大量消費するような事態には対応する必要が出てくるかもしれない.
エリア展開は公式発表通り.
早く進められる分は前倒ししたい.
ユーザ管理の仕組みが異なるため現行 WiMAX とは別契約となる.
本会出席者への特典・おみやげ
WiMAX 2+ のモニター
期間: 2013 年 11 月 1 日~ 2013 年 12 月 31 日
内容: UQ Flat ツープラス (LTE オプション込)を無料で利用できる.期間終了後継続契約する場合は端末プレゼント.
ブルーガチャムクぬいぐるみスピーカー
ぬいぐるみストラップからイヤホンプラグが生えていて,音楽機器に挿すと音が出る.
スピーカーがぬいぐるまれているので当然だが音が異常に小さくこもるため,残念ながらスピーカーとしての実用性はほぼ無い.
お菓子: C3 (シーキューブ)焼きティラミス
自分ではなかなか買う機会の無さそうな上品なお菓子.
美味しくいただきました.
その他個人的な感想等
Wi-Fi WALKER WiMAX2+ HWD14 について
実機を触ってきた.
現在使っている Aterm WM3600R よりは厚み重量感ともにアップするが,個人的には特に苦になるほどではない.
- HWD14: 100 mm * 62 mm * 15.5 mm, 140 g
- WM3600R: 72.5 mm * 56 mm * 47 mm, 70 g
電波の掴みや電池持ちについては不明.まぁ 7, 8 時間持てば上々か.
ルータにディスプレイとかタッチパネルなんて (゚⊿゚)イラネ と思ってたが,実機を触ってみたら印象が変わった.
PC 等を介さずに設定を色々いじれるのはなかなか便利だ.
(マニアックな設定をするには PC 等から管理画面にアクセスする必要があるとのこと)
通信遅延について
きっちり計測出来てはいないが,現行 WiMAX の半分以下程度の通信遅延に抑えられているようだ.
(現行 WiMAX は 100 msec 前後の場合が多い)
自分はネットゲームはやらないが,インタラクティブな作業の機会は多いためこれは嬉しい.
WiMAX 2+ に乗り換えるべきか
WiMAX 2+ への移行にあたって契約周りが障壁になり得るが,それが平気なら乗り換えたら良いのではと思う.
というのも SIM によるユーザ管理が入る等の都合上,現行 WiMAX とは契約が別扱い(?)になるらしい.
これにより,WiMAX 2+ 向けのプラン「UQ Flat ツープラス」はファミ割(2 回線目が安く使える家族割的なやつ)が併用できない等の課題がある.
こういった問題が特に当てはまらない人は,少なくとも 2 年間は料金が上がるわけでも無いので WiMAX 2+ に乗り換えても良いのではと思う.
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